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予定終了
いよいよ仕事開始、前章 - マレーシア
Posted by Eiichiro Sawa | Category: イベントダイアリー | Posted on 2004/07/12 19:01マレーシア出張 in 海外
今回の海外遠征・・・自分でも上手く段取りを組み合わせたと思う。タイランドでの用事を無事済ませ、ホッとするのも束の間である。ASマレーシアの下準備と打ち合わせ等色々な問題を解決しなくてはならない。先ずは手荷物の無事通過だった。
マレーシアの入国審査(税関)は厳しい。案の定バックのフルオープンとなってしまった。手荷物パーツの説明を身振り手振り片言英語で説明・・・┐('~`;)┌
そこで思い出した言い訳は、サーキット・レース・セパン・・マイカードライブ!
マイカースペアパーツ!!ノーTAX・ノーマネー!!事実リンギットに両替もしていないしバーツなら少々手持ちであったが・・・持ち前のポーカーフェースで無事通過!もし本当なら価格の20%位TAXを払わなければならないそうだ。
KL近郊にて宿を取るが、ココではドリーム気分にはなれない。体調悪化が確実みたいだった、大事をとって常備薬を服用して安静にする。先ずはスバルGDBのタービン交換をおこなった。知らされていなかったが私が作業しなければならない感じ、実は作業着も用意していなかった。暑い中現地ワークSHOPでタービン交換・フェールポンプ交換・FコンVプロセットを完成させる。ドリームの地とは大違いである。
ナイトタイムは勿論実走セッティング予定であった。初期セットを済ませ町内走行である程度のマップをこさえておいた。基本データは日本でのチューニングデータがあるので問題ないがガソリンの性質が違うようで低回転時のノッキングが出やすい。オクタン価表示の基準が違うようである。吸気温補正も難しい、なにしろ現地の車にはヒーターが無い!気温も20度を割ることは無いそうだ。
現地でのディナーは相変わらず楽しみであるが、最近は十分に慣れてどのような物でも食することが出来る。初日からカエルを食べた。解剖を思い出した。
エアーポートからKLまでの高速道路でセッティングを行う。ココの道路は素晴らしい直線がある。地図で見ても10Kmのストレートである。ココでは僕が助手席でオーナーは後部座席、ドライバーはASマレーシアの主謀者Tさんである。3速4速と徐々にセットを詰めていき最後に5速でエンドまで引っ張る。ほぼ僕の指示通りの踏み方をしていただけるので楽だ。ブーストも1.5 8000RPM弱まで確認・・しかし
エンジンが重くなった?アクセルオフするがエンジンストールしてしまった。路肩に停めるとエンジンは息絶えていた。エンジン始動するとカタカタとメタル打音がしている。エンドだった!燃調・ノック等は問題ないのでエンジン不良に思われたが不可解な症状なのでチェックすると・・・オイルクーラー下部はアツアツなのにエレメントがヒエヒエであった。トラストオイルクーラーが取り付けられていたが
おそらく配管のミスであろうと確信できた。
その後はレッカー待ちである・・・オーナーに話を聞くと数日前に新興SHOPで中古のオイルクーラーを付けたとの事・・・先ずはそのSHOPに持っていくことにした。
ココからの話は日本でもよく聞く内容となる。(笑)
僕は遠目から様子を見ていた、大体のミス内容はオーナーと取り巻きの人に話し理解している。
新興SHOPオーナー?との話は・・・内容は理解できない(判らない)しかしオイルレベルゲージを抜き差ししてオイルレベルがLOWだと説明している。
「レベルがLだから潰れたのだよ!」
と言っていた。僕は遂に怒った!何故ならばレベルゲージを奥まで刺していなかったのを見逃さなかった。言い訳は大嫌いである。
オイルレベルを再度点検した。全員が注目する中ウエスでふき取り、最後までレベルゲージを挿入チェックする!すると規定量H下までレベルがあった!その後オイルクーラーホースチェックをする為ジャッキアップしアンダーカバーを外す。オイルエレメント移動とサーモ付のKITのようだった。やはりエレメント間のインアウト配管が入れ替わっている!それとサーモスタットがエレメント前に入っている。二重苦であった。ノートに配管図を書き、現車の様子を判りやすく図に書く。相手のメカニックと取り巻きは数人!表情は険しくなってきた。SHOPは工場地帯で真っ暗である、乱闘になることも考えて辺りを見渡し自分なりの武器の段取りをしていた。(笑い)このような修羅場は色々体験済みである。
本来ならば作業上の明らかなミスであればクレーム修理(保険)であるが現地では
そのような習慣が無いらしい?ココからは僕が及ぶところではないのでタッチしない。現地メカニックの基本作業の向上を望みたいがマダマダ経験が必要だろう。ビックリしたのは、その後工場内でFDのクラッチ交換作業を見ていてT/M側にクラッチカバーが付いて降りていたのである。その時メカニックはクラッチカバーのダイアフラムをコジコジしていたのである。プル式の脱着方法を知らない!これをお読みの専門職の方ならご理解いただけるかと思う。ビックリであった。勿論、僕がT/M側のカバーを外してコリコリ・・ポロッ その後メカニックと笑顔で話し合った。
工場内は日本のチューニングSHOP並の作業風景であった。REエンジンの積み替えフルタービン車のメンテ、RB26のエンジンもばらしてある。末恐ろしくもあったが挑戦的なガッツに恐ろしくもあった。
僕らのチューニング創世記は単純なメカチューンからであるが、彼らは僕らでも気を引き締めて掛からなくてはならない現代のチューニングを試行錯誤で行っているのだ。失敗を恐れていてはならないと思うが・・今の日本のユーザーさんで失敗覚悟で実験台にされて寛容な人はそうそうおられない!日本の若手の進歩が遅いわけがそこにあるかも知れない。
この辺りの画像が無いのは僕がDAYタイム用デジカメを紛失したからである。貴重な画像が失われて悔しい。失った状況は・・・待合所?で座ったときにポケットから
椅子の隅にこぼれ落ち、その後退出して即気づいたのだが(約1~2分)待合所の店員に尋ねるが「無い!」の一点張り!ブチ切れそうになったが危険地域らしいのでもう諦めろと諭された。
そろそろ体調悪化が現実化してきた。
続く。。
(澤 英一郎)