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予定終了
セッティング編 - 香港
Posted by Eiichiro Sawa | Category: イベントダイアリー | Posted on 2005/10/18 16:07香港遠征 in 海外
セッティング予定の車も着々と用意が出来てきた。
2JZスープラの大容量インジェクターは縦置きなのでデリバリーパイプが必要であった。至急便で日本から空輸の段取りをした。
今の世の中では海外といえども運送費の違いだけで物流に不自由はない。
情報や連絡はインターネットでリアルタイムである。良いような悪いような世界になった。
海外では日本車のチューニングは盛んであるようだが自国でスポーツカーが消えている、、なんとも情けないことだ。
日本のチューナーは好きなチューニングを求めて世界に出向いている。
僕を含めて刺激的なことが好きな人がチューニング業界には多いですね。
ダイノパックでのセッティング待ちの34Rである。只今アイドルにて慣らし中であった。エンジンはHKS2.8L マインズハイカムとニスモ581タービン仕様である。
香港市内のGPモーターのダイノパックを時間貸しして貰う。
そこには34RやZ33・インプ等のチューニングカーが有った。
機材をセットしてセッティング作業に取り掛かる。
僕自身ダイノパックの使い方は詳しくは無いのでメカニックに口頭で伝えてセットをして貰っている。先ずは低回転の負荷から始め徐々に高回転域を詰めている。エンジンの負担を余り掛けなく的確なデータに仕上げなければならない。五感を澄まして判断する。実走と違って自由度は少ない。
各回転域でデーターを造り仕上げていくのだがブーストセットから撚圧セットまでチェックするところは多い。海外の作業では不思議なトラブルが多いのは覚悟している。最後は車外でエンジン音を聞きながらパワーチェックモードで数度のデータ変更(主に点火時期)でトルク変化を見る。パワー数値だけではなく雰囲気を見ながらマージンを取りつつ完成させていく。雰囲気とはエンジンのメカニカル音や排気音で判断している。雰囲気は直感でも有るのだが・・(笑い)

パワーはダイノパワーで460HP 車軸出力では600HP辺りらしい。
修正係数はFF車が20%FR車は25%4WD車は30%との説明を受けた。
なる程だが・・
ブーストは1.5で燃料ポンプが限界だった。安全圏は1.4だろう。
カムは250辺りなので高回転トルクは伸びなかった。
僕自身では日本で実走したデータをベースにしてマッピングしているのだが点火時期は最大値の2度落ちが実走データだったことに意味があった。
やはり・・実走に大幅な狂いはないようだ。空燃比は使用状態を考慮した濃いめだがダイノ上では11.5で回している。パワーを表さなくてはならないし!
無事にダイノセットを終えストリート使用を前提とした補正を加え完成した。
町内でのチェックは当然していた。
その後は基地に戻りボッシュ2WD用のシャーシダイナモでFDのブーストアップを仕上げる。パワーFCなのだが、補記類の仕上げが悪く難航した。
INマニ裏に付く多数のバキュームホースがミスっていた模様だった。
INマニを数度外していた。現地セッティングは日本でも実務をしてトラブルに遭遇していなければ無理な気がする。パソコンのみで仕上げるなんて無理だ。
海外出張用自作ファイルの厚みが増えてきている。各種パーツマニュアル+車種別サービスマニュアルも必要そうだ。
明日は珠海サーキットでのレースメンテとセッティングが控えている。
香港に戻ってきて2JZスープラのセッティング準備をしておいた。
Vプロ結線とエンジン始動を作業した。NEWエンジンだがタービンはノーマルであるシーケンシャルターボのバキューム配管が心配だった。フルチューンエンジンとノーマルターボでは・・ブースト制御が苦しいはずだ。。
(澤 英一郎)