997CS全開試乗

Posted by Eiichiro Sawa | Category: イベントダイアリー | Posted on 2007/12/23 01:45

大阪湾岸ドライブ in 某ストリート

997CS全開試乗
35GT-Rが納車され慣らし走行を続けているが・・・制限速度と慣らし運転のW縛りで辛い消費が続いていました。

しかし今のSTDの現状がどれほど凄いのかを実感する為に有る事をやり始めました。
メディア関係の取材ではサーキット内でのタイム比較が頻繁に行われているようですが私の基準も必要と思い夜な夜な新しい操作も含めトライしておりました。簡単に言えば制限速度内で且つ慣らし運転で何処まで行けるの?TESTです。いやぁ~良くできている!!戦闘機としての最低限のラインはクリヤーしているようです。戦闘機という表現は一部の方しか理解出来ないでしょうから簡単に触りだけご説明致します。優しく言えばアスリート、自動車を使った競争・・・ただサーキットでは無いのです。決まった場所も有りません。有事は何時起こるかも判らないのですが大まかな武装地域は存在します。まあ競技団体が有る訳ではないので勝ち負けもない個人の遊びですが・・・自動車遊びの隠れた部分と言えばいいのか?絶対的な事は普通の使用で走行されている自動車と運転手に迷惑を掛けては為らない事です。

公式レースの様なラフプレイは何があってもしては為りません。万が一の保険は有るでしょうが自分のミスは自己責任を取らねば為りません。安全第一な凄く臆病な車遊びなのです。世界的に販売されているスポーツカーは殆どがこの遊びの有利性を販売戦略としております。この様な使用には色や形は二の次・・・重要なのはドライバーを楽しくさせてくれる(狂わせてくれる?)自動車が必要なのです。場所によれば最高速が120kmでも良い訳で楽しくてファンタスティックであれば、ドライバーから見れば充分なのです。その為に高性能な自動車に変えられる部品とテクノロジーの需要があるのです。また所有する事の喜びも大きいですね。スポーツカー先進国であるヨーロッパ車は交通法規の違いがあり常用スピード領域が高く設計されていました。

今回グローバル販売を見込んでいるGT-Rも遂にその中に入る訳です。GT-Rの販売上のターゲットとしてバッティングするポルシェ・・BMWの一部とは・・・歴代GT-Rを乗り継いできた私にも興味がありました。まあ日本国内を運転するには左ハンドルは論外でしたが・・・

997CS全開試乗
ポルシェのフラッグシップモデル997CSに試乗させて頂ける機会がオーナーさんのご厚意で実現しました。このマシンは殆どレーシングカー並の装備がされています。タイヤもサーキット走行用Sタイヤ装着済み・メンテナンスもコンディションもBESTな状態。改悪に為りがちな社外サスペンションもSTDで試乗には文句なし!使用用途も戦闘機としての役割を重視されておりました。オーナー横で武装地域を同乗後・・・前線で私の試乗となりました。先ずはドアノブの確認・・ヘッドライトS/Wの確認・・各ペダルの位置関係の確認・・シフトの確認・・一杯です。特にペダル関係と右手シフトを頭に・・・左ハンドルの右シフトの車を運転した事は何回も有るのですが・・数年以上は操作していない筈ですから・・某駐車場から発進・・・普通に・・制限速度あたりからブレーキTESTを数回・・むやみなシフトも数回・・軽い蛇行も数回・・その後、、武装地域に突入回転数上昇と共にわき上がるSな心・・・
これには制限速度防止がない・・・不公平だなぁ~サスペンションもハード且つ良い具合に決まっている。ブッシュのよれもOK リヤのナーバスさも感じられない、電子制御スロットル開度とパワーの出方が少し不自然かな??時折プッシュアンダーを一瞬だが出してしまう。それも学習して攻めてみる。少しフロントの遊び?に戸惑うけど慣れればガタではなくフロントタイヤのコーナーリングフォースが立ち上がるまでのラグなので問題なし。でも戦闘時だと-要因だろうね。戻しと切り込む舵角が同じではないのは超高速域でのドッグファイトで辛いはず!!

リヤの動きは完璧に近いなぁ~35Rで味わったリヤステアとよく似ている。リヤステアという表現しか思い浮かばないけどスライド(オーバー)では無く、回転重心を軸に自転していると表現すればいいのかな?ブレーキはこのタイヤであればもっと初期制動を上げてもいけるだろうし恐怖感も少なくなるだろう。全開時のサウンドも最高!足の動きもやる気を起こさせるに充分此処で言うやる気とは「人間辞めますか?」の広告に近い感情と表現すれば判りやすいかな?仮装敵車に乗り・性能アップを志している私にこの様な機会を与えて下さったオーナー様に感謝申し上げます。

997CS全開試乗
35GT-Rが発売されやっとSTD状態でも欧州列強戦闘機達と渡り合える確信が持てました。従来の零戦改はよりチューニングを吟味してやれば十分対応している事も確認出来ました。先ずはタイヤのキャパを上げなければ為りません。それに伴ったサスペンションとブッシュは当然交換ですが・・・もうポン付け、取り替えのみで羽ばたくのは危険かも・・

(澤 英一郎)