筑波遠征 - OP2トロフィー筑波シリーズ

Posted by Eiichiro Sawa | Category: イベントダイアリー | Posted on 2001/10/02 01:13

OP2トロフィー筑波シリーズ in 筑波サーキット

筑波遠征 - OP2トロフィー筑波シリーズ
イエローイーグル号の筑波サーキット遠征計画が持ち上がって数日、段取りよくメンテを済ませ遠征に臨むことが出来た。当日は雨も予想されたが昼前から気温がどんどんと上がり路面温度は夏場と変わらなくなった。夏場のTESTをやっているので走行に問題はないが、自己BEST狙いには為らない。ロータリーエンジンに乗って約1年チョイ自分なりに何となく特性や乗り方が判ってきたような気がするが、苦い思い出は一杯味わった。僕自身、周回=ストリートユースと考えているので耐久性を重んじる傾向にある、その場で復帰できるようなマイナートラブルをも嫌いである。上のパワーを犠牲にしても条件的変化に左右されるセッティングにはマージンを取る!ここ一パワーが欲しいときはドラガスを混ぜる、通常では無理はしたくない。
今回の筑波遠征はOP2カップ最終戦でも有るが、何と言ってもレース周回で筑波に慣れることとマシンのセットアップのデータ採りも兼ねている。又速いマシンと同じ条件下でのレース走行は勝る点も劣る点もみえるので凄く為になる。やはり現在の周回マシンのトップはアメミヤ01モデルであろう、レースラップでも余り落ちないタイムは凄いものがある。予選やタイムアタック大会の一発タイムが色褪せてしまう、やはり求めるは周回ラップと思う。ストリートでは一発タイム用セットアップでは全く通用しない、セットミスは人生をも左右する、あらゆる条件を無事に走り抜かねばならない、途中リタイヤは負けを意味する。

本題の結果はハッキリ言ってリタイヤ相当で有る。

フリー走行からセットアップに臨み大体のセットが出たようで流しで1秒後ろ周回、また体も筑波に慣れてきた。予選はNEWタイヤで臨みスクランブル使いまくりで行く予定だ、予想では59秒台には届くだろうと思っていた。今回はY社の048M18インチのフィーリングTESTも兼ねている。一発タイムは17インチのSコンが良いらしいが周回ラップではMコンが良いと評判だ。
さて・・予選ラップ2周目からアタックに掛かるがタイヤの当たりが付かないのか?アンダーオーバーが突発的に出る3周目くらいから安定し出したがクリヤーが取れなくなったのでピットイン、その時のタイムは1秒6で3番手 内圧チェックと減衰クリック変更で再度臨むがアタック中の裏ストレートで急に失速エンジン停止してしまった。エンジンブローが頭によぎった、即クランキングするが圧縮に問題はなさそうだ煙等も出ていない・・・予選は終わった、牽引でピットに戻り原因を探す、指示は点火系チェック! 点火強化装置NEWボルトのヒューズが飛んでいた、イグナイターも熱を異常に保っている。ヒューズを交換・上昇電圧も低下させて始動、問題無くエンジンは回っている・・・一安心! 決勝セットを予選時の感じも加味してメカニックと相談する、ダンパークリックをまとめると意外やセントラルと同じになっている・・・後にアメミヤさんとお話ししたがセットが決まってくると何処でもほぼ同じに為ってくると教えていただいた。確かに動きも前回の筑波より良くはなっている。

筑波遠征 - OP2トロフィー筑波シリーズ
決勝グリッドは3番手だが2番手のTFR猪爪選手はトラブルでリタイヤらしく残念だポールはおなじみRE雨宮風林火山FDで予選ラップは58秒7をマークしている。捨て身で猛追といきたいところだがコースインして即異変に気づいた!パワーが全くないし排気音も太い?でもブーストは上がっている?初めて味わうトラブルのようだ、グリッドに着きメカに伝える「駄目だったらピットインする・・」
スタートはほぼ決まったが伸びが全くない2~3周で3台に余裕で抜かれたがエンジンパワーが無いだけで走ることは出来る、遅いのでブレーキングポイントも50m切っていてもいけるしコーナー進入区間は同じなので練習のつもりで完走した。今まで3速無しとか5速無しの傷ついた状態でレースは経験有るが、エンジントラブルでは無い異常なパワー不足で走ったことは余り無い。しかし練習時間の取れない筑波で走る機会は少ないので楽しめた。結果4位になった。

帰ってから即点検するとL・T側に有る点火プラグがL側に火が飛んでいなかったREは点火時期がL・T側で違うので遅い方で走っていたわけだ!道理で・・・
RE雨宮さんのメカさんが言っていたコイルか配線のショートだろう。
エンジンにダメージがなかって安心した、今の僕らにはエンジンは二の次で有る、先ずはシャーシの熟成を計りたい。エンジントラブルでの時間ロスは辛いものが有る。今回も中型タービンに変更してパワー思考ではないレスポンス重視で臨んでいる。しかし今の中速トルクとレスポンスはそのままで上を伸ばしたいとは思っている。

次回筑波走行は9日に決まった、次回は完全アタックとプロドライバーのアタックビデオ撮りの予定だ。今回のデータが生きてくるだろう。期待したい。

(澤 英一郎)