関西最速走行会 - AS走行会Rd3

Posted by Eiichiro Sawa | Category: イベントダイアリー | Posted on 2001/09/23 01:08

AS走行会Rd3 in セントラルサーキット

関西最速走行会 - AS走行会Rd3
朝から良い天気だ、週間天気予報でも今日は晴れと予報していた。
毎度のことだが走行会前の飛び込み需要(作業)が多く、スタッフ一同みんな疲労している。僕自身も昨夜も現車合わせセッティングをしていた位だ。やる気のある人は、とことん希望に添えるように一丸と成って努力する事は長年のセレクト流スタイルで有る。走行会を企画するようになって早3年が経つが、参加されて居られる方々は、年々上手く成ってきて嬉しい限りである。しかし、去っていく方も居られるのは事実だ。
クラス分けも車種別+ラップタイムをも加味したやり方で分けているが、ほとんどが自社にてメンテ等をされているか、友好SHOPさんからのエントリーなので、マナー良く、良いレース展開で終えている。クラス別ラップでもA.Bクラスのトップタイムは同じくらいだ、しかし速い区間が違うので、絡んでお互いタイムを落とし合いになったりブレーキングで追突を避けるため、敢えて混走にしないで楽しんでレース出来るようにしているが、最速を争うSクラスはその限りではない。業界人とかプロクラスドライバーで争う通称大人げ無いクラスも用意してあるが、ほとんど新規参入は皆無の状態で寂しい。

関西最速走行会 - AS走行会Rd3
Aクラスは主にストリート系車両で大排気量車が主である。ラップタイムも冬場で27~8秒がトップクラスでエンジンチューンも最低限でGT-Rなら450ps迄 FD・EVOで360ps 2WD系で350psとなってきている。今回の走行では夏場並の条件ながら30秒台ラップ車が数台見られた、此からの進歩が楽しみなドライバーが控えている。

Bクラスは主にテンロク系がほとんどでレース専用マシンはこのクラスに為る。エントラントはホワイト クロウ 他SHOPからのエントリーがほとんどで皆さんレース慣れしておられる方々が多くシビック系関西最速走行会模様となっている。

Sクラスは最速狙いのユーザーが多く、周回レースもとことん勝負にこだわってもらえるために12周としている。エントリーフィは少し張るが予選計測も2回としている。他の走行会で相手が居なくなったドライバーさん達が、刺激を求めエントリーされている、しかしお立ち台常連と成るには難しいようだ。
毎回凄いペースで。レース展開もシビアにおこなわれているが、マシンの完成度がたかいので大きなトラブル・事故はあまり・起こってはいない。

セレクトレーシングTEAM員が日頃の練習とマシンセットアップを試す晴れの舞台である、気合いは並ではない模様が感じられる。私たちスタッフも出来る限る、努力したつもり、存分に楽しんでいただきたい気持ちで一杯だ。
当日は残暑がぶり返し夏場並の路面状況に為ってしまったが、やはり予選リザルトを見ると素晴らしいタイムが記録されていた、SHOPデモカーとほとんど遜色のないタイムで何時も驚かされている。
私自身もセットアップに掛かっている、朝のフリー走行は新作ダンパーのTESTから開始した。前回TIサーキット走行後新たなセットを試しているが、リヤは前回仕様に戻した。バネレートも1~2k柔らかくした。タイヤは前回TIで使用したままである。FDは足のセットが奥深い、基本が良いだけにセット変更に依る変化が現れるのでおもしろい。予選二回目にBESTが出せたが、まだ後1秒は詰めたい。
フルフルタイヤで22秒台は目標にしていきたい、ライバルはアメミヤ01モデルだ。一発ではない周回タイムの安定はシャーシ性能が良くなければならない、タイヤだけの一発タイムほど気弱いものは無い、ドライビィングスタイルとエンジンパワー特性等まだまだ煮詰めなければならないと思う。

関西最速走行会 - AS走行会Rd3
決勝レースは新生イエローシャーク号との一騎打ちとなったが、複雑な気持ちで追いかけモードで挑んだ、前半から中盤に掛けて全くイーブンだったがスタートの差はストレート半分弱有る。後半のブレーキング勝負に掛けたが此方も段々条件が悪くなり詰めきれない。立ち上がりではFRは不利だし直ぐにドリフト状態に為ろうとする、タイヤのダレを考えると無駄なスライドは全くためにならない、慎重にアクセルをいれるが立ち上がりで離される、ストレートでも若干離されブレーキングで若干詰まる程度の展開で差は変わらずチェッカーを受けた。TIと同じく水温油温共変わらずエンジン他は快調である。
やはり前回のバトルとは違った、焦りもないし隙もない。後ろを走っていて挙動も判った、素晴らしく安定はしているが、詰められる要素も多々あるので次回は対策しておこう。走る事に対するレベルアップを図る姿勢は崩さないでおこう、対策・仕様変更のレスポンスの早さはオーナードライバーの特権だ。競い合ってこそお互い進歩が望める筈だ、プロドライバーに指導していただくのが簡単で気が楽にデータが得られるが、応用が利かないし何と言ってもユーザーに対する説得力がない。とんちんかんな事を言って通用するような今のユーザーレベルではない、開発担当自ら怖い目も遭わなければ判らない物が有る。机上で得られる物だけが統べてではないと思っている。

(澤 英一郎)