遠征セッティング 実戦編 - 珠海サーキット

Posted by Eiichiro Sawa | Category: イベントダイアリー | Posted on 2004/03/25 17:44

珠海 in 海外

昨夜は沙田と言う地名の所で宿をとってもらった。香港の地形はだいたい把握しているけど主に観光地しか知らない。何となく不安になって地図を見ながら現在地の
確認をしてしまった。この地域は工業団地で歓楽地などは全くない様子、冷静に地図を見ていた。実は観光名所の行き方を調べていたかもしれない(笑い)

昼前に迎えに来てもらい作業段取りを自分なりにたててみるが準備がまだまだ出来ていない様子。日本から送っていた荷物が届いていた。GT-RのサスペンションKIT
とリビルトしたタービン等が入っている。珠海サーキットで湾サスのTESTを行う予定だ。梱包を解くと・・・乱雑に扱われていたようでタービンのスタッドボルトが
数本折れている。「ぞっ」としたが先ずは折れたスタッドボルト抜きから始めるが慎重な作業となった。失敗は許されない、抜かねばならない。(^_^;)

一応無事抜くことは出来て一安心、タービン取付を手伝っていたが必要なパーツを紛失している様子、色々な問題が出てきている。一つ一つ解決しているがなかなか段取り良く作業が進まない。僕自身の作業スタイルは一気に仕上げるタイプなので苛々とストレスが溜まる。パーツ待ちの間にEVO7のセッティングをすることにした。

パワーFCのDジェトロで燃料系も一通り手が入っているみたいだ。
時刻は夕刻、先ずはナビに現地の彼を乗せて僕が運転するスタイルを希望した。
ナビシートでデータ変更するスタイルは自身がフィーリング面等が掴めない!日本ではしたことがない。しかし道も把握できていないので低負荷時のセットはナビシートでセットすることにした。ブーストセットも済ませておく。ハイブースト辺りから僕が運転することにした。車の通りも夕刻なので多い!3~4速迄しか不可能だった。香港(中国)のガソリンは日本と比べ若干違う。オクタン価と成分?が違うらしい、先ずはノック限界点を低回転域でチェック!やはり若干違うようだ 詳しくは公開できないが日本のセットではヤバイかもしれない。

ブースト1.3~1.5辺りから僕自身の調子も出てきて?公道を走りまくった。香港の信号が変わるのが日本と比べ少し早い!?赤信号で交差点に進入してしまった、、その後・・次の交差点で白バイが・・・国際免許その他不所持である。基地よりバッグを持ってきて貰うよう連絡をして貰う。その間「ソーリーソーリー」の連発・・初っぱなから洗礼を受けた。その後出来るだけナビシートでセットする事にした。
しかし!よりストレスを溜めることとなる。セッティング面でも甘くなるが仕方ないだろう。この車両は水温で悩まされた、高いのだ(90度~100度)停滞地なら判るが巡航でも高い!水温補正値の設定で悩んだ。基地に帰ってから確認すると・・エアコンが外してある(トラックデー時のみ)しかしメイン電動ファンも外してあった。取り付けるよう指示したが・・水温が正常時の(80度)燃調は確認できずだった。その後オーナーより高回転が重いとの指摘が・・・高回転時の燃調がリッチなのは判っていたが、その後・・勘でデータ変更はしておいたが・・確認する時間と余裕は無かった。

その後の予定は34GT-R、34R用パワーFCのDジェトロ・・しかし社外イモビ結線が原因しているようでエンジン始動しなかった。純正イモビが外されている様子、現地の車には殆どイモビが付いている。始動前に色々な操作をしなければエンジンが掛からない、始動前の要領を覚えることも重要!イモビのセンサーが各車オリジナルな所にセットしてあるからだ。結局東名レイテェックCPUのチェックをしておいた。

深夜にはハイパワーな32GT-Rのセットに掛かった。
金プロで新規データで作らなければならなかった。元々は東名レイテェック装着されていたので点火データ等を確認しエンジン仕様などから大まかなデータから始めた。データ的には日本でやり慣れていることも有って問題なくセットは出来たが、次の問題はブースト設定だった。ブーコンも各社色々で各社独特のセット要領が有るので大変だ。日本では使ったことが余り無いブーコンだと設定だけでも苦労する。ブースト設定も路面状況が良ければ直ぐ出来るのだが・・・空いている道路が少ない!路面もハーフWET状態!時間ばかり掛かる。車両の問題も明らかになってくる、ハイキャスが付いていたりタイヤのエアー圧が調整していなかったり・・・
僕のセッティングスタイルと離れすぎているので因りストレスが溜まる・・・。

基地では毎晩トラックデーに参加するマシンやお客さんが大勢来ている。
タイヤ交換・メンテで忙しい。メカニックは実質2人なのでセッティングに関わる時間もなかなか思うように段取りできないもどかしさが有った。

ホテルに戻る時間は毎晩2~3時で有った。夜食は現地食(カップ入りのご飯)
広東語は殆ど理解できないので日常会話にも入りづらい、現地から掲示板にカキコする位しかホッとする時間は無かった。英会話も日常会話が出来るほどでは無い。

しかし予定は着々とこなしてきている。明日は後追い組と合流予定だ、なぜか嬉しい。(笑い) 

(澤 英一郎)