最近の
- 2016/04/08
2016 スプリングセール - 2015/10/13
心置きなく限界に挑戦できる安心感を・・・ - 2015/01/26
HKS プレミアムDAY - 2015/01/21
R35 Boost upをしゃぶり尽くす! - 2014/10/29
お知らせ - 2014/10/09
アップデート - 2014/10/03
2014JDM - 2014/09/24
鈴鹿練習会 - 2014/09/14
V-pro 4.0 - 2014/09/02
関 R35 チューニングヒストリー Vol,1 - 2014/08/30
up grade - 2014/08/28
AS high flow turbo - 2014/08/13
残業中 - 2014/08/13
明日の天候は?? - 2014/08/13
予定終了
いよいよ本番!
Posted by Eiichiro Sawa | Category: イベントダイアリー | Posted on 2004/09/09 19:40遠征・出張 in 海外
現地に着いてからは天候がすぐれなかった。走行時間には雨が上がるが、路面は所々WETな状態が多かった。昨日もサーキット同乗セッティングを二台おこなった。一台は香港でNo.1ドライバーと言われているKさんがシェークダウンマシンのセットアップと並行してパワーFCセッティングをした。
マシンはEVO8 MRでボディーはフルチューンであった。ロールゲージはバルクヘッド貫通・リヤ回りはジャングルジム状態でフルスポット増しを致してあった。
丁寧な作業をしてあり僕は「このボディーは何処で造ったの?」と聞いてしまった。香港のボディー専門店で造ったと聞いた。ドア等もカーボン仕上げでサスペンションは日本製でブレーキ関係も355+アルコン6で武装してあった。
同乗セッティング時の注意をドライバーと打ち合わせをし走行に掛かった。
パワーFCデータ作成上で重要なフュエルポンプと撚圧を聞き、希望等をあらかじめ聞いていたので基本データはインストール済みであった。実走でA/Fの少変更と点火時期の詰めをした。勿論ブーストコントローラーのセットもいつもながらセットしなければならなかった。この車両のブーコンはトラストであった。
セットは10周回程で終了した。最後はブースト1.5辺りで周回した。
ノック音のチェックとA/F計の数値とモニターのにらめっこであった。
エンジン系はノーマルのブーストアップ仕様なのでイージーだがマージンの設定はフルチューンマシンよりシビアさが要求された。
周回ごとの水温上昇の様子も加味して各補正を入れていく。
ストレートエンド辺りでは気が気でない、A/Fを薄い状態で確認し最終的には若干のマージンを持たせたデータを入れて終えることが出来た。
しかし横乗りはドライバーの技量が判りやすい、何故なら前を見ていないせいで加減速が良く判り、ドライバーの操作が雰囲気で見て取れるからである。
車の中で思わず「ナイスドライビィング!」と言ってしまった。
マシンの仕上がりも相当な物だった。
最後にドライバーから「ブースト1.5でレース出来るのか?これで走りたい!」と言ってきた。使えるパワーはとことん使い切る姿勢!は日本と少し違うが・・・
「水温が90度以下ならOK!?」と言わざるを得なかった。(笑い)95度以上からは大幅な補正が入っている。無様なブローは避けなければならない。
次の走行枠でKC・EVO8を煮詰めに掛かる。
前日からのブーストが安定しないトラブルが続いておりトラブルシュートに明け暮れたが、少しづつトラブル箇所を潰していき大分目処が立ってきた。
いつもの事ながらトラブルは複数多岐に渡っていた。(笑い)
先ずはEVCのブースト制御方式の変更ミス(P←→S) 、ソレノイドバルブの配管違い、それに一番の問題であった!ウエストゲートのバルブの脱落(真ん中のネジ外れ)・・・思わず閉口・・しかしトラブルを見つける喜びは多かったが・・
お陰で最大ブースト圧のセットは案外すぐにマッピングする事が出来た。
最小ブーストは問題なくできているから、最悪は勘でマッピングすれば何とかなるだろうと焦ってはいなかった。
しかし連続走行をしていると不可解な事がおきてきた。撚圧低下が周回するにつれおきてきている様子!?A/Fが薄くなってくるのだ。昨日、コーナー区間でおきたガス欠現象は吸い出しポンプが作動していなかった事が判り(ヒューズ切れ!ポンプ不良かも!)今は正常な筈なのだが?!
走行が終了してからロガーを調べていると、明らかに撚圧が低下している。
周回は数周目辺りから顕著に症状が出てきている。
よくよくロガーを見ていると、バッテリィー電圧が12.5Vまで低下していた。
オルタネーターが熱(負荷)に耐えていない感じだった。この症状はハイパワーターボ車では電気負荷が多いので良く見受けられるトラブルである。
オルタを交換してバッテリィーを出走前まで充電して走行してみることにした。
しかし走行終了してしまった。明日からはレースウイークに入るので同乗走行は出来ない。EVCの設定も出来てはいなかったEVC単体の設定リセットを掛けなければならないみたいで基地に国際電話をしてリセット方法を聞いた。そのやり取りで此方のミスも有って解決するまで2時間くらい掛かってしまった。
日が暮れるまでにブーストセットを確認しておきたかった。
実走はサーキット内の路地でやらなければならないからだ。
路地とは緊急車両等が通るコース脇の道のことである。
四駆と言えども500PSクラスの低速ギヤでのTEST走行は結構怖いものである。
ドライバーを信じて横乗りで確認走行に出た。
結果は順調になり一安心したが最後のMAXブーストチェック時にアルミ配管のめくら蓋(溶接してあった)が吹っ飛んでしまった。急遽シリコンホースを切りバンドで穴埋めを指示した。速く作業をしなければ自分が休めない!!
メカニックの彼らは半分泊まり込みの様子だからのんびりしているが、僕はなぜだか焦っていた。
最終ブーストセットは1.75辺りを確認!ドライバーも確認してパワー感も納得した様子だった。明日は予選だが実走で確認できないのが心残りだった。
パワーFCのマップスケール設定ももう少し詰めたいところだが・・・
撚圧低下がまた起こるかも判らないし・・・パワー感は失うが若干濃い目のA/F設定(撚圧低下時でも許容範囲)で走行して貰うことにした。
昨夜はこの路地でDC2とEK9のチェック走行とデータ変更をしたがパワーが違うのでとてもじゃないけど一人ではチェックできない。
DC2とEK9は共にエンジンはフルチューンだが完成しているデータベースなので簡単なチェックとマージンを減らしデータを入れて終了できた。
この度(毎回お逢いするが)日本からJUNのKさんも来られていて、お話しする機会があったので少し我々の苦労話を聞いて貰った。
日本語を喋ることで少しストレス解消出来る気がした。(笑い)
KさんのメンテTEAMは此処での最速メンバーと聞いているが、我々TEAMは挑戦者となるみたいで、色々TEAM間で難しい面もあるみたいだ。
今日は僕がするべき明日の準備は終了した。
外したパイピングは市内の溶接屋に持っていき修理した。
僕と通訳のオネイサンは明日に備え早い目にホテルに戻ることが出来た。
現地のメカニックはDC2のT/Mを降ろしファイナル交換をしている様子だった。
おそらく徹夜に近くなるのだろう。
明日からが本番・・・
(澤 英一郎)


