関西FD対決 - REマイスターカップ

Posted by Eiichiro Sawa | Category: イベントダイアリー | Posted on 2001/09/19 00:50

REマイスターカップ in TIサーキット英田

REマイスターカップ in TIサーキット英田
事実上の関西でのRE搭載車の最速決定戦がTIサーキットでおこなわれた。
残暑のサーキット、今日のレースはマシンも肉体も結構な負担が予想できた。
事前練習で大まかなタイムは予想していたが、気温・路面温度の上昇が真夏並で予選前にセット変更を試みた、しかし作業時間がづれ込み予選アタックでクリヤー取れず焦りが有った。ポールは和田Q選手が駆るFEED銀D39.9秒私は40秒でセカンドグリット3番手にはFEEDFCに乗るデカトー選手、予想通りの展開となり決勝レースはシビアな戦いが繰り広げられた。ポールの和田Q選手は現役プロドライバーで各サーキットの関西Shop系デモカーの最速アタックドライバーと言われている、勿論私達などとは格式が違うので同じカテゴリーでレースしたことは無い。久々の戦闘モードに入るが、空回りしないように細心の注意をしようと自分に言い聞かせグリッドに着いた。
スタートは順当に出来た、当然追いかけモードで離されないように適所でスクランブル使用稲妻シフトは勿論、ブレーキロックに注意しながら前車の動きとドライバーの癖を脳味噌の一部?(直感)で解析・・・・すると2.3カ所弱点が見えてきた。FRの肝と言われる部分だ。内容はココでは公開しないが、有った!

流石プロドライバー閉めるところはきっちり妙な動きは全く出さない。しかしオーナードライバーの特権、マシンの癖もすべて判っている強みで3周辺りでロックオン体制に入った。最終コーナー手前のへの字でラインを変え最終コーナーのブレーキング時のインに入れない体勢を狙って飛び込む!二台併走で立ち上がりストレート区間ではインをKEEP!1コーナーで前に出た。勿論最大パワー、レブリミッター迄使用の稲妻シフトで有る。

REマイスターカップ in TIサーキット英田
しかし残り周回は3周有る、今度は猛追される番だ。バックミラーを見ながらミスせず、よりアグレッシブに攻めなければならない。レース後半にも成ると路面状況は悪くなり、他車のオイル吹きでコースも滑りやすくなり気を遣う。オイルフラッグやイエローフラッグにも注意しなければならない。3コーナーでリヤがスライドする、弱カウンターで押さえるが若干コースアウトした、横Gの残っていないはみ出しなのでそのままアクセル全開で復帰出来た。当然間隔は詰まっている、しかも周回遅れのマシンも前方に数台居る、ヘッドライト点灯し合図!ブルーフラッグが出ているにも関わらず挙動不審なマシンも多数、全く信用できないが無理矢理信じてパスしていくがやはり2回ほど接触しかけでペースダウンを興じられた。当然間隔はより詰まり最後には2車身ほどの間隔に成ってきたが、マシンを信じそれなりに攻める、精神力勝負だ。前半に無理なアタックを控えた効果が出てきたようで明らかに立ち上がりで離せる、しかしブレーキングでは詰められる。FDでのブレーキロックは致命的なので無理はしない、間合いを見ながらブレーキングの強さを調節する。最終ラップの最終コーナー、最後に気合いを入れコントロール、チェッカーラインまでスクランブル使用の限界引っ張りで逃げ切った。
ウィニングランは気持ちよかった~
水温はピークで100度 排気温1000度 ブースト1.2kピークホールドで確認しながらピットに戻る。其処には応援していただいたスタッフ一同が嬉しそうな顔で出迎えて頂き今回のレースの重要性を再確認した。レース中は自分との戦いだが、本当はTEAM全員の戦いなんだと、自分のエゴでリタイヤする訳にはいかない。

(澤 英一郎)