練習走行日 - 2003 マカオグランプリ

Posted by Eiichiro Sawa | Category: イベントダイアリー | Posted on 2003/11/13 16:34

澳門グランプリ参戦 in 海外

昨日はエンジン以外の整備に時間を費やした。先ずガソリンタンクをスプリント用から若干大型化された物に交換した。CTMカップレースは15周で争われる。計算上では燃料は38L辺り必要となるが、今付いているガソリンタンク容量は35L余りで有った。今日は車検もおこなわれた。音量面ではギリギリであったようだ。車重測定では950kgだったが毎年トップを走っているマシンは870kgの驚くほど軽量なEK4だ。安全性を考えれば、むやみやたらな軽量化は危険でもあるので手を着けたくはないが、実際レースとなれば大幅に不利になるだろう。

ドライバー澤 誠二郎は勿論澳門走行は初めてである。澳門を走っている日本人ドライバーとは顔見知りなので色々とアドバイスを頂いているようであった。しかし皆さん言うことは一つ!無理しないで!だった。

練習走行は30分間である。45号車にはパソコンを積みパワーFCと接続して走行時のCPUのロガーとA/Fのデータを採る準備をしている。慣らし運転は殆ど無し状態だが
仕方がない。サスペンションセットは路面が荒れていたタイBIRAサーキットのデーターから始めることにした。日本では峠用セットに似ている。使用タイヤはATCSシリーズ戦マシンはミシェランタイヤである。澳門戦ではコンパウンドナンバーは8番だった。

コースイン前にはパドックに整列、そこでは車両撮影やキャンギャルとの撮影が出来る時間が設けられている。地下ピットのCTMマシンはそこでお披露目となる。
練習走行では先ずコースの把握と慣れることに専念するよう計画を立てた。走行するからにはエンジンCPUのロガー取りの件も有るのでストレート区間は全開で一応A/F計の数値チェックを頼んでいた。しかしコースイン3周余りで赤旗!そのまま練習時間は終わってしまった。記録できたタイムは3分16秒!明日の予選ではトップは47~8秒辺り出す筈だから予選落ちのラインはコレコレ・・等の話も出ていた。ドライバーからのコメントは余裕らしい。

しかしノンパワーステなのでヘアピンで辛いとのこと!他車は殆どパワーステ装備みたいだ。当初パワーステ取付も考えたが重さと手間を考えて半分断念していたが、パーツの準備は出来ていた。それに山区間でのギヤ比が合わない、もう少し回転が高い方が良いと言うことが車載映像で判った。慣れてコーナースピードが高くなれば合うかもしれない考えは有ったが、明日は予選なので再度エンジンとT/Mを降ろすことにした。



エンジンを降ろしT/Mを割る、ファイナルギヤ交換となった。その間にパワーステ用ラックギヤを交換、パワーステ用クランクプーリーが見あたらないので現地調達して貰ったが錆び錆びな物であった。パワーステポンプと一部のパーツは第2便のお客さんが手荷物で持ってきてくれる手はずとなっていた。到着は朝5時前後になるので他の作業を完成させておく。

エンジンを搭載して続きの作業は寝てからする事にした。



終了後リスボアホテル地下の日本食レストランに向かった。何故か皆さん足取りが軽い!今日の終了時間は午前1時、遊びはこれからの時間帯で有った。

相変わらず眠らない街・・・第2便は香港入りし澳門に向かっているそうだ。

(澤 英一郎)