レース最終日 - 珠海サーキット

Posted by Eiichiro Sawa | Category: イベントダイアリー | Posted on 2004/02/22 17:29

珠海ピット遠征メンテナンス in 海外

いよいよ最終日、第2レースの予選は手を抜いたのか3番手となっていた。
おそらくトップエンドでの回転数でファイナルを合わせた為低速コーナーでのギヤが中途半端になっているようだ。しかし無理しないドライバーなので懸命な選択かも知れない。

第2レースは強豪車が復帰している。レースはグリッド通りにスタートしたが経験の差か上位は自爆、2番手争いが面白かった。ストレートで追走するDC2先頭車両もハイチューンドで有る。4スロットルと聞いた。ストレートでも負けてはいない、エンドで刺しに掛かれるが、持ち前の納豆走法でミスを誘う。結果・・エンジンブローで幕を閉じた。2ヒートレースをW優勝で締めくくった。

我々も大いに喜んだ。エンジン+マネージメントはほぼ完璧だった。エンジン仕様は明らかに出来ないが国内のチューンドカーレースにも使用したい気がしてきた。

合間を見てのATCSマシンの整備は順調でエンジンは即始動した。
澳門エンジンはばらして部品取りとした。ヘッドはスペアとして遠征用に梱包、カムシャフトは持ち帰る。エンジンの内部を見ると、残念ながら○番ピストンが溶けていた。おそらく予選時のベルト切れによるノンチャージ状態での空撚比が薄すぎたのだろう。乾いた排気音で抜群の伸びが有ったのだけどダメージが決勝で現れたみたいだった。実際決勝レース時は回転の上昇も音質も悪くなっていた。マージンレスはやはり辛い面が有る。チャージ状態(14V)の撚圧でギリギリパワー空撚比(13.8)でセットしているのでバッテリー電圧が12V弱になると・・(>_<)

片づけを終えTEAMの皆さんと喜びを分かち合う。言葉は通じにくいが気持ちは通じる、楽しいひとときだった。

その後、今年のATCS参戦の話等をして我々のATCSマシンを託す事にした。
昨年と同じ体制で行くことが出来るみたいだった。
お互い小規模のプライベーター参加だが協力しあって頑張っていこうと思う。

我々の今夜の宿は澳門だ。そこでの勝負が残っている。

マカオ

(澤 英一郎)