イエローシャーク復帰作戦 確認編

Posted by Eiichiro Sawa | Category: イベントダイアリー | Posted on 2004/04/17 18:38

テスト走行 in セントラル・TIサーキット

鈴鹿走行後、各部チェックとその後の対策をデータロガーと車載映像を見ながら考えてみた。勿論ドライバーからのコメントも加味して自分なりに色々な考えや思考方法で検討してみた。僕自身のやり方は経験から基づくモノが殆ど、最新の解析機器も有れば使う方だがやはり最終的には体で感じたいタイプであるようだ。体感に基ずくセットアップを優先している。BESTなセットアップ方法ではないと思うがしかし我々街のチューニング屋レベルではその方法を取らざるを得ない。走行ステージもストリートが大半だし感覚に勝るモノは無いと思っている。  

        
さて、次の確認場所は関西のサーキット、先ずはセントラルで確認走行をする事にした。あいにくTEST日は季節外れの夏日、早朝から気温は上がっている。TEST周回をこなし若干のセット変更の後、冬場に使用していたソフトタイヤを浅溝にしたモノを使用しアタック。21.2秒で悪くはない結果、その後新品浅溝を使用するが路面温度と合わなくダウンした。予想はしていが、、路面温度が25度を超えるとマッチングが悪くなる俗に言うダレル状態だった。ハードタイヤは1setしか無かったのでその後の走行は止めた。車載映像を確認してもマダマダ操縦性に問題が有るようだ。シャーシ系じゃなくデフ(作動制限)のセットが有っていないようだった。

午前のTEST後 次のTEST場所であるTIサーキットに向かった。ハードに思えるが結果は素早くが僕のスタイルである。夕方の走行になるが、行く前の準備の時間を考えるとサーキットのはしごは効率が良い。TIサーキットも路面温度は高く(35度)ソフトタイヤは駄目だった。ハードタイヤでアタックを掛けるとあっけなく35.6秒が出た。ほぼ復帰が確認できた。34RではBEST更新であった。

しかし操縦性の基本特性はセントラルと変わらずで有った。対策変更箇所が判ったので収穫は大いにあった一日だった。不安を抱えていたエンジンも全く快調である。エンジンパワーはノーマルT/Mで有るので敢えて中速重視にしている。そろそろもう少し高回転に振っても良いかもしれない。

タイヤを見て欲しい!タイヤの外側に削れた摩耗が無い!バランスが良くなってきた証拠はタイヤに出る。内圧上昇・トレッドの温度分布から次のセットアップの方向性を模索する。次の走行までの変更箇所は判った。

(澤 英一郎)