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予定終了
終演 - デビルスープラ in 台湾
Posted by Eiichiro Sawa | Category: イベントダイアリー | Posted on 2004/12/06 23:01台湾初遠征 in 海外
滞在2泊目にしてほぼ目処が付いたが最後の仕上げをしなければならなかった。
色々な小トラブルにはみまわれたがShopのメカニックさんは私の指摘箇所やトラブルシューティングに良く対応してくれ事なきを得た。
言葉の面で不自由はあるが意志疎通が図れているようで極短時間で解決したことは凄く頼もしく思った。彼らは大排気量・ターボの経験は少ない筈なのだが日頃からの向学心と技術追求の成果だろう。
いよいよ取材・撮影で台湾のストリートを進み出した。昨日の試乗でもおおむね問題は無かったので少し気が楽であった。A/F計とセッティングツールを積み込み、取材陣は車載カメラとマイクを取り付けていた。その前にビデオ撮りの為の車両紹介を日本語でやらされた事は記憶に残っている。日本語といっても標準語を意識して
喋らなければならないので日頃慣れていないせいも有って甚だ見苦しいと思う。字幕で紹介するいじょう大阪弁では翻訳出来ない事は聞かされていた。
遂に現地ガソリンを入れる。ガソリンスタンドのおねいさんは焦っていた模様。
もう夕刻近いがパワーチェックに向かうとの事、停滞覚悟で有る所に向かった。
停滞の中でもフレキシブルな操縦性やエンジンの普通な動作に驚いていた様子、しかし現在のチューニングカーはこんなモノだよっと説明した。
ダイノパックをセットすることに手こずった模様、幅が広すぎて機械が設置出来ない。設置終えるがドアが開かないなど・・・この時はパワーウインドが未だ作動してなかった。(¨;)
機械のカバーを外し何とか設置は出来た。僕自身はダイノパックでセッティングしたことがない。よく負荷が大きくて潰れるときがあるとは聞いていたが実走に勝る負荷は無いと考えているし実走のみで合わせたデータがダイノでどのような結果になるかも興味深かった。ダイノを持っているShopオーナーに大体の回転数を説明して測定等は任せた。僕は回りの環境の心配をしていた。夕刻で回りには住宅らしき建物があった。当然防音設備は無かった。
数回セットのためにまわすが音と排気ガスには圧倒した。負荷が多いのか時間も凄く長く感じられた。実走の4速全開とほぼ同じくらいの長さかと思った。ローラー式のダイナモでは此処まで負荷は掛けられない。少し心配になってきた、、、測定中に爆発すればどうなるのかな?僕はCPUをもって左後ろでモニターとロギングした。先ずは実走データでLOWブースト(1.3)でチェックを開始した。A/F計を見る限り少し濃いめであった。心配していたノッキングも皆無であった。注目の一回目の結果に取材陣は群がる、僕はノートPCのロギングデータを見つめていた。
パワー値に動揺するほどアマではない。(笑い)モニターに出たパワーは650PSだ!と聞かされた。早くも驚き感嘆している雰囲気だった.それに修正補正値が上乗せされるらしい。口馬力では700PS辺りだろうと言っていたので案外出ているのかなって思っていた。その後試しに少しデータをいじって変化を見た。やはり少しトルクラインが変わったようだ。
ほぼ雰囲気が判ったのでブーストをHI(1.55)に上げてみる。するとラインは上がり750PSが計測された。少し不可解なミスファイアー音が聞き取れたが?やはりラインは乱れていた。その事は後に問題となり焦るのだが・・
その時はブローオフからのリークかプラグの汚れだろうと思っていた。ほぼ口馬力は達成できたので余裕が出てきた。売り馬力は800~900PS辺りだろうと言っていた。大げさ・ハッタリは好きではない!!実用馬力重視である。ダイノ上の馬力なんて二の次なんだよ。
次にブーストを1.8に上げて測定した、A/F等は余裕の数値でやっている。点火時期は少しマージンをみて実走時より一部を下げていた。何回も測定するのは心臓に悪い。ある人は理解できると思うが澳門の大小で満額近く貼ってコールが終わって開帳の一瞬の心臓の様子!(博打模様)計測結果は800PSを超えた!トルクも90K弱インジェクター開弁は95%前後であるのでほぼ目標達成であった。
回りでは台湾初の1000馬力を達成!!!と騒いでいたが僕的には900~950PSかなっと考えている。大阪湾岸現役時代はブースト2.1迄はTESTして完走しておるマシンだから余裕は有る。しかし通称デビルスープラと呼んでいたが、やはりデビル伝説は健在だった。
その後、夕食に行き現地料理をごちそうになった。ローカル料理は僕の挑戦心をくすぐる。各国様々な料理の味付けを考えると、同じ食材でも色々なアプローチ方法が有るもんだと感心する。
この後にShopデモカーであるシビックターボの金プロ初期セットをする予定でいた。しかし夜なんですけど・・・どうしても初期セットをやりたいらしくSHOPオーナーも困惑気味であった。
限られた時間しかない!お互いどん欲?で有った。僕自身パワーチェックサウンドで脳内モルヒネが出ていたのだろう。(笑い)各回転数事に負荷を調整しマップを創って行くが少し慣れないので戸惑いがあった。やはり初期セットからフルロードは辛い、シビックのエンジンは日本では見かけないD16であった。チューニングエンジンだがノック限界等のデータも無い状態で脳内フルクロックであった。(¨;)一応リミットまで測定し終わった。馬力は250PSで有ったが点火時期は安全重視のレギュラーマップ数値で時間切れとなってしまった。回りの様子が動いた。遂に通報されたらしい。ブーストも最低ブースト(0.9)迄しか出来なかった。次回の来台湾時に詰めることにした。
帰る道中にシビックターボのセッティングの続きをした。一応通常走るには問題のないレベルまで仕上げることが出来た。
次はスープラの実走取材だ!ダイノデータと実走がどう違うのか!とビデオ撮りと同乗走行である。CCDカメラもSETされて某TESTコースに向かった。時間は深夜1時である。某TESTコースで最高速をするらしいが・・・
本当は僕が運転したかったが、自粛した。様子見がてら各ブーストでチェックするがその時点でDrのキャパを超えていた。未知の加速とスピードであるからだ。僕は問題が出ないことは判っていたので早々に辞退して、メディア系?の同乗走行タイムになった。しかしSタイヤと現役湾サスでは堅すぎる、路面が微妙に悪い。MAXは5速フル辺りで踏みとどまった。しかし助手席は加速感が有る!運転席のイメージがあってどうも落ち着かない。
一通りの試乗後ビデオ撮りが開始された、何とか色々?興奮した様子(口調)に聞こえるが?僕も一部出演した。(笑い)
任務は95%終了していたが、帰り際に謎の点火系の失速領域が判った。一瞬焦ったが音質から点火カットで有ると判断してコマンダーを見ると!車速が入力されない時が有った!プロスタート機能が誤動作していたようだ。取り敢えず設定回転をリミットまで上げて解決した。(¨;)
無事Shopまで戻り最終点検した。配線チェックも問題なかった。
未だ覚めやらぬ興奮は僕を含めみんな同じだった。ビンロウのせいかも知れないが・・?もう3時を回っていた。僕は先にホテルに送ってもらった。
チューニングカーで集うナイトタイムは全世界共通の雰囲気がある。僕が一番好きな異様な怪しい雰囲気だ。其処は一種の無法地帯、サイレンの音が聞こえたが皆さんは動じない?「サイレンが聞こえるよ」と伝えたが「アレはポリスではない」と聞かされた。国ごとにサイレンが違うことを忘れていた。早朝まで集会は続いていたと聞いた。
続く
(澤 英一郎)