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予定終了
上海スーパーカーレース開幕
Posted by Eiichiro Sawa | Category: イベントダイアリー | Posted on 2005/04/16 00:22上海遠征 実務編 in 海外
レース本戦が開始された土曜日に第一レースがおこなわれる。
海外のレースでは殆どが2レース開催だ。参加者からすれば有意義に楽しめると思う。日本では主催者のコース占有時間が増えるし経費が掛かりすぎて受け入られないと思う。しかしエントリー代金は案外リナーズナブル!エントラントからのエントリー代金で全てまかなおうとしている日本のイベント事情とは大違いである。
良く判らないがスーパーカーレースに相応しいデモカーが展示されていた。
走行はしなかったがインパクトはあった。


スーパーカーレースらしいグリッドに心躍る。グリッド上位には本気ポルシェが独占していた。本来ならば我々のTEAMの日本製スーパーセダンが並ぶところだが・・
やっと発見した・・・本当の中国圏では案外少ない。
第一レースは予選下位に沈んだがスタートして怒濤の追い上げ!まあ通常ラップならば上位3位には入っているので当然なのだが持続性が問題だ。ポルシェ勢のタフさは定評がある。数周すると中盤グループを抜け出しトップ集団を捕らえ掛けたが何故かリタイヤした。フロントタイロッドエンドが折れてタイヤがプラプラになっていた。自家製ピロエンドだったが、良く見ると応力に弱い形状をしていた。
もう一台のマシンはブレーキ不調でコースアウトリタイヤのようだった。
しかしECUのセットアップは順調に行え、ピットイン後データーの整理をして明日に備えていた。メカニック達は破損パーツを作るため上海近辺の加工屋に行く予定らしく残業のようだった。我々、私と通訳さんはホテルに引き上げた。
第一レース結果のグリッドなので最後尾スタートである。追い上げを期待しているが・・・ブーストは最大常用域のSETを依頼された。当然そうなるだろうと予想はしていたが・・・
レースはスタートからバンバン追い上げていた。序盤で5~6位に順位を上げていたがそこからはなかなか追いつかない。均衡を保ち終了かなと思われたが、急にペースが落ちた。皆さん不安な面もちで走行状態を見守っていた。僕もECUセットをミスしたのかと考え、排気音や煙のチェックをしていた。一番心には悪い状態だ。
我々の仕事の評価で重要なのは、出来るだけハイパワー使用でで潰れにくく!だから、辛い。
パワフルだけど潰れるではアマなのだ。完璧にやっていても機械だから潰れるときはある。潰れる時が問題で重要な決勝で潰れて欲しくない。潰れるなら練習時にトラブルも出尽くして欲しいものだ。
その辺りの微妙なコントロールが出来る時は未だ良い方だが、乗りっぱなし状態で使用しているユーザーには当然色々なトラップを掛け、不本意なトラブルを避けなければならない。条件的な俗に言うマージンたっぷりのセットアップを心がけなければならない。
やはりポルシェ勢が上位を独占していた。優勝はポルシェカップで絶えず上位に入っている英国人ドライバーだった。我々のTEAMのマシンはT/Mギヤ破損だった。
RSの5速に乗せ換えていたが駄目だった。駆動系に優しくなるゴムエンジンマウント使用とクラッチのカーボンディスク化を提案した。もう一台は中盤辺りでゴールした。お互いレースを満喫した様子で握手と次回の再開を言って別れた。


中国上海の車事情は華やかに言われてはいるが、ローカルレースではこのような感じである。このスーパーカーレースは特殊な世界で有ると思った。
日本車のスーパーセダンで仲間入り出来る事も僕から見て特殊だなぁーと感じた。日本のスーパーカーレースとは少し色が違う。

日本に帰ってからのニュース報道を見て、更に思った。(笑い)
しかし毎回プレッシャーの掛かることばかり・・・
ストレス発散もしなければね。
(澤 英一郎)